この章で触れられる実践の部分はすでに前章で言及したため(トレーニングとオーディティング)、式典と儀式として理解されるものの方に集中したい。
それらは「The Book of Ceremonies of the Church of Scientology」にまとめられている。 サイエントロジーの創設者はその宗教を仏教およびヴェーダの後継者、つまり東洋宗教の伝統を受け継ぐものとして位置付けている。しかしこの事実にもかかわらず、サイエントロジーは多分に西洋宗教を連想させるような儀式がある。 日曜礼拝や結婚式がその事例である。
しかしその伝統により、サイエントロジーは、多種多様でとても個人的な儀式を持っている。それらは、ユダヤ−キリスト教宗派を思い出させるのだが、サイエントロジーの信条と決して矛盾していないということがわかる。 命名式、命名および認知式、そして葬式などがある。 サイエントロジストは、セイタンの永遠性の信仰に従って、新しく誕生した身体に名を与え、新しい身体とその家族の存在を歓迎し、また新しい身体を探すためにその身体を捨てた存在に別れを告げるために、そして自分自身を探す新しい状況の中に彼が適応できるよう手助けをするために、これらの儀式を行うのである。
これらすべての儀式は、任命された聖職者の援助の下で、または教会礼拝堂の聖職者、そして定期的に積極的な参加をしているサイエントロジストたちの共同体メンバーたちによって行われる。